太平洋に面した七里御浜から少し山間に入ると現れる、3つの郷。 長閑の郷・憩いの郷・集いの郷によって構成される里創人 熊野倶楽部は、 世界遺産・熊野古道のすぐ側に佇み、世界遺産巡りにもぴったりな旅の荘です。 故郷のように心を休ませるこの郷には、 ゆるやかな時間が流れる和みの部屋が、4タイプ。 露天風呂やキッチンを備えたお部屋や、離れのお部屋など、 個性あふれる空間からお好みのお部屋を見つけましょう。 お食事には、五感が満たされる海・山・里の美味を。 雄大な自然と豊かな水に育まれ、素晴らしい旬の素材に恵まれる熊野。 魚介の宝庫の熊野灘や熊野の里山の食材、美熊野牛など、地元の食材を使用しています。 オリジナルの地酒やカクテルとともに、心ゆくまで熊野の味をお楽しみください。 旅の疲れを癒すのは、 熊野に湧く上質の温泉と、四季折々の旬を取り入れた変わり湯。 アロマサロン新姫庵では、那智黒石のホットストーンを使ったトリートメントで、 身も心も解きほぐされる極上の時間を過ごしていただけることでしょう。 ゆるやかに流れる時間の中で、自然本来のリズムを肌で感じ、 心と身体が清浄な空気に溶け込んでいく。 どこか懐かしく、まるで故郷のように 全てを優しく包み込む“郷の空間”が、ここにあります。

『さて、一息つきましょうか。』 そんな言葉が思わず出てきそうなお宿。 また心をこめたおもてなしでお出迎え。 丘の上に佇み熊野の山々を一望する宿坊やすらぎの座（ホテル棟）と、まるで故郷のように心置きなく過ごす『離れ咲ら村』（はなれ）の二種類のお宿と四種類のお部屋をご用意。 里創人 熊野倶楽部は、大自然の中に建つ一つの里。 その里の中で、自然のリズムに体をゆだねることで、 身も心も癒されていきます。 また、お食事は、豊かな雨から育まれた熊野地域の「旬」の素材を使い、一品一品に想いを込めて、その素材を、より一層美味しく、優しい味へと仕上げています。 自然に感謝し、農家さんや漁師さんに感謝して、心を込めて創る、料亭穀雨のお料理をご堪能くださいませ。 ぜひ、皆さまゆったりと、心ゆくまで、リゾートステイをお楽しみくださいませ。

太平洋に面した七里御浜から、少し山間にはいったところ。 季節や天候、時間によって、連綿と続く山と空の表情が移り変わります。雨上がりの早朝、山にかかっていた霧が天へと昇って行く光景はとても神秘的で、神々がそばにいてくれることを実感するのです。中でも人気観光スポット３ケ所をご案内させていただきます。 【花の窟神社】 国生みの女神イザナミノミコトのお墓（御陵）といわれ、日本書紀にも記されている日本最古の神社です。花の窟神社には神殿がなく、熊野灘に面した高さ70ｍもの巨岩を御神体とし、その下に玉砂利を敷きつめた祭場、そして「王子の岩」と呼ばれる高さ12ｍ程の岩があるだけ。自然崇拝の姿がそのまま残っており、古来、熊野の神様として崇められてきました。お供えも季節の花を飾って祀ったことから、「花の窟」と名付けられたと考えられています。その名前を最初に世に広めたのは、平安中期の有名な修行僧である増基法師。熊野詣の紀行文「いほぬし」の中で登場します。年2回の例大祭では、日本書紀に出てくる「御綱掛け神事」が今も行われており、三重県無形文化に指定されています。 【獅子岩】 熊野灘に面した七里御浜海岸の西の端にある、高さ25m、周囲約210mもの非常に大きな岩。驚くのはその形で、熊野灘に向かって吠えているように見える姿は、まるで本物の獅子です。これは、熊野灘の荒波と吹きつける強風、地盤の隆起が作り上げたもので、自然の力の偉大さを思い知らされます。獅子岩の南の方向にある「神仙洞」の人面岩といっしょに、そばを流れる井戸川の上流にある熊野国総鎮守大馬神社の狛犬に見立てられています。神々と石にまつわる言い伝えや伝説は全国的にもとても多く、石を御神体としたり、神が地上に降りてきたときに岩石に立ったりと、神と石は深い縁で結ばれています。古代の人々は、巨石に神が宿ると信じていました。獅子岩は熊野に数多くある巨石を代表するもので、熊野が神々の住む地として敬われた理由の一つでもあります。 【丸山千枚田】 紀和町丸山地区の斜面に幾重にも描かれた丸山千枚田は、高低差約100mの中に1300余枚の水田が並ぶ日本最大規模の棚田です。｢日本の棚田百選｣にも選ばれている千枚田の歴史は古く、古文書には西暦1601年（慶長6年）には2,240枚あったとの記載が残っています。 そもそも棚田とは、山の斜面や谷間の傾斜地に階段状に造られている水田の総称で、小さなものまで数えれば千枚にも達するところから千枚田とも呼ばれています。奥深い山あいの地に暮らす人々が知恵をしぼって生まれた棚田は、貧しい里に豊かな恵みを与え続けてきました。 現在では、平坦地の水田にくらべ昼夜の温度差が大きいことやきれいな水源に近いことなどから、棚田の米がおいしく上質であることが知られています。